工場用機器の故障予兆を検知

採用業種:機械メーカー、車両メーカーなど

製造業にとって大きな課題の1つが、納入先で機器の故障や不具合が発生した場合の
『復旧・再稼働までのリードタイム短縮』です。
販売する機器にセンサーを取付け定期的に情報収集・可視化することで故障の予兆検知を実現した事例です。

 

納品後の機器の故障対応​

  • 製品の故障・メンテナンス対応の効率化
  • 納品後の生産設備の利用状況の把握
  • 顧客の機会損失を防ぎたい

 故障の予兆を検知し、未然に点検を

  • IoTによる予防保全システムを構築
  • 顧客に点検を提案する
    「不稼働時間をなくすサービス」を創出

設備納入先の情報が得られない“代理店販売”は
販売後の修理やメンテナンスが困難


食品加工設備を開発・製造・販売しているA社では、納入先の生産設備に故障や不具合が発生すると、復旧までに時間を要すること、また、代理店経由で販売した生産設備が「どこで、どのように使われているか」といった情報が得られないことも修理やメンテナンスを困難にしていました。
A社の課題を解決するには「設備に故障や不具合が発生する前に修理やメンテナンスが可能な予防保全」を実現することがカギとなります。そこでA社は、IoTの活用により生産設備からリアルタイムで情報を収集・可視化して「状況を把握する」と決めました。

コネクシオのトータルソリューションで、
短期間かつ高コストパフォーマンスを実現


コネクシオの提案を採用頂いた最大の理由は、センサーからIoTゲートウェイ、ネットワーク(TRIBE-biz)、クラウドサービスまでワンストップで提供でき、さらに提案から構築、保守まで可能だったことです。他社の提案は個社別対応が多く、「トータルな提案はコネクシオだけだった」そう。
また、通信回線TRIBE-bizについてもIoT利用向けプランを個別にご提案・構築する事により、データ容量を余らせる事なく、適切な容量を適切な価格でご利用頂く事にも繋がっています。


コネクシオのトータルなサポートにより、短期間かつ高コストパフォーマンスでIoTを実現でき、汎用のセンサーや機器、クラウドを利用し、必要な部分だけを独自開発することで、コスト最小化と開発時間の短縮が可能となりました。

 

納入する設備にセンサーを取り付け、遠隔モニタリング


<実施内容➀>
■設備からのデータ収集、蓄積
・納入先に設置された生産設備にセンサーを直接取り付け
・センサーで取得したデータを無線LANによりIoTゲートウェイに送信
・IoTゲートウェイからコネクシオのビジネス向けインターネット接続サービス「TRIBE-biz」を介しクラウドサービスに蓄積

<実施内容②>
■蓄積データの分析・活用
・蓄積された生産設備のデータを、独自に開発されたウェブアプリケーションを使用して監視・モニタリング
・データの分析・解析・可視化により、生産機器の状況をリアルタイムに把握

故障の予兆検知 構成図


センサーソリューションによる予防保全システムを構築
顧客に点検をご提案する「不稼働時間をなくすサービス」を創出


実証実験(PoC)の結果、A社は新サービスを企画されました。今後製造・販売する生産設備にあらかじめセンサーを搭載し、運転時間や振動、ひずみ、異音、温度などを解析することでリアルタイムに異常値を検知し、事前メンテナンスを提案するサービスです。これにより俗にいう“売りっぱなし”の解消が期待できます。
また、収集した情報を解析した予測により、生産設備の最適化の提案も可能となります。

A社では、今回のPoCにより構築したIoTサービスを「保守サービスパック(仮称)」として拡販することも検討。高付加価値サービスを創り上げました。

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